スポーツ整形
(肩、肘など上肢の傷害)

整形外科診療

野球、テニス、バレーボール、バトミントンなどボールを投げたり打ったりするようなスポーツに関して、肩・肘の傷害がよく起こります。

上腕骨上端部骨端線離開(じょうわんこつじょうたんぶこったんせんりかい)

いわゆる野球肩で、成長期(15歳未満)に起こる、上腕骨上端部の成長軟骨の障害のことです。
投球動作により上腕骨にかかる、ひねりのストレスと投げ込むときに起こる上肢末梢方向への遠心力が主な原因です。投球をする際、上腕を後方に引きながら外旋というひねりの動作を行っています。さらに投げ込む際に、上腕はほぼ最大外旋位から一気に内旋というひねりをしながら前方に振り下ろしていきます。この上腕の内旋、外旋という回旋動作と、腕を振り下ろす際に起こる遠心力で上肢を末梢方向への引っ張る力、さらにその動作を行う際に働く筋肉の張力による負荷が、上腕上端部の骨端線(成長軟骨)部分に作用します。
骨端線は、骨本体よりも耐久力が弱いため、耐久力の限度を超える投球動作を繰り返すことにより徐々に損壊していくのです。

上腕骨上端部骨端線離開の治療

まずはX線で診断をし、上腕骨上端部骨端線離開が認められた場合、安静が基本となりますので投球など患部に負荷がかかる動きは制限していただくのが望ましいです。
離開部分の癒合促進のため、超音波で刺激を行い、治療をしていきます。

離断性骨軟骨炎・野球肘

関節の軟骨がはがれそうになるスポーツ障害で、肘の他、膝にもみられる病状です。
肘関節には内側型と外側型があり、内側型は、肘関節内側上顆の骨端線(成長線)離解のことをいい、外側型を肘関節外側上顆の軟骨がはがれる離断性骨軟骨炎といいます。
特に野球選手によくみられ、野球肘とも呼ばれます。投球時や投球後に関節に激痛があり、進行すると日常的に痛みを感じるようになり、軟骨が骨からはがれると曲げ伸ばしが困難となります。

離断性骨軟骨炎・野球肘の治療

X線もしくはMRIによる診断をします(初期段階ではX線に写りにくい)。
内側型、外側型ともに、初期症状の場合は超音波での刺激を行いますが、中等から重度の場合は手術を必要とすることがあります。
投球は制限、禁止が望ましい。

突き指・マレットフィンガー

マレットフィンガーとは、指の第1関節が木槌のように曲がった状態になることを言います。
突き指の一種です。伸ばすスジ(腱)である伸筋腱が伸びたために生じるものと、第1関節内の骨折が生じて起こるものがあります。
まずはレントゲン撮影で骨折があるかないか確認をし、患部の固定もしくは手術により治療をします。

橈骨遠位端骨折

手首の骨折で最も多いのが橈骨遠位端骨折です。
手首には2本の骨があり、太い方を橈骨(とうこつ)といいます。
転んで手をついた際に多くみられる骨折で、複雑な折れ方をしてしまう場合もあり、強い痛みと腫れを伴います。
ギブスで患部を固定し治療します。転位(骨片のずれ)が大きい場合には、手術を要する場合もあります。

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