骨粗しょう症

整形外科診療

骨粗しょう症とは、閉経や加齢あるいはカルシウム不足や運動不足が原因で、骨の量が減少しもろくなり、骨折しやすくなったり、変形してしまう病気です。
全国の患者数は約1,100万人いると言われていますが、実際に治療を受けている人は約15〜20%とわずかです。
骨粗しょう症は年齢が高くなるにしたがって多くなり、60歳女性は3割弱、70歳女性は4割以上が骨粗しょう症です。

健康な骨
健康な骨:
密度が高く丈夫
骨粗しょう症の骨
骨粗しょう症の骨:
内部がスカスカ

骨粗しょう症のメカニズム

骨はコラーゲン繊維(タンパク質)とリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルからつくられています。
骨の役割は体を支えたり、筋肉や細胞の退社を助けるために、常に一定量のカルシウムを蓄える貯蔵庫となっています。私たちの体の中で、骨は古い骨を壊す破骨細胞と骨をつくる骨芽細胞のバランスが取れて一定の骨量になり、常に新陳代謝を繰り返し、新しい丈夫な骨がつくられています。
しかし、これらの働きに異常があり、骨を壊す力が強くなると、骨は弱くなって骨粗しょう症になります。

年代ごとの骨量の変化

骨はおよそ18歳ぐらいまでに形成されますが、その骨の内容が充実してしっかりした骨になるのは20歳代から30歳代にかけてです。
このピーク時の最大骨量は、女性の場合は男性より低い傾向にあります。
さらに、この最大骨量は40歳代まではほぼ維持されるのですが、女性の場合は40歳ぐらいから徐々に減り始めます。そして50歳ごろ閉経期を迎えると骨量が急速に減少し、骨折を起こす人が増加します。
これは骨のカルシウムの減少を抑える働きをしている女性ホルモンのエストロゲンが閉経によって著しく分泌が低下するためです。
男性も油断できません。昨今の食生活の乱れや運動不足などで若い人の予備軍が増えています。いずれにしても早期発見して対策を立てる必要があります。

骨粗しょう症はこんな人がなりやすい

骨粗しょう症の症状

初期・・・症状が出にくい

症状が深刻になる前に、早めの治療をおすすめします。
骨粗しょう症は「沈黙の疾患」と呼ばれるように、自覚症状がないうちに少しづつ進行します。骨折の危険性が高くなっても、それだけでは症状には表れません。

中期・・・少しづつ症状が表れる

進行が進むにつれ、若い時に比べて身長が低くなった、背中や腰が曲がってきた、立ち上がる時に腰が痛い、などの症状が起こります。

後期・・・骨折がおこる

さらに進行すると、ちょっとしたことで骨が折れるようになります。なかでも、背骨の骨折、手首や肩の付け根の骨折が多くみられます。太ももの付け根の骨(大腿骨頸部)が折れると歩行ができなくなります。

骨粗しょう症の検査(骨密度測定)

早い段階で骨粗しょう症の進行を防ぐために、定期的に骨量の検査をしましょう。
当院では、最新の骨密度検査装置による測定を行なっています。

自分でできる骨粗しょう症の予防方法

骨粗しょう症の予防のためには、適切な食事、運動が効果的です。
食事はカルシウム摂取を考えて、乳製品、大豆製品、小魚、海草類を多く含んで好みに応じたメニュー作りをしてください。間食でカルシウムを摂っても良いでしょう。塩分、コーヒー・紅茶などカフェイン、香辛料の摂りすぎに気をつけましょう。
運動は、骨密度が維持・増加することがわかっています。有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせて行ないましょう。
また、カルシウムの吸収をよくするビタミンDを増やす働きをする日光浴も効果的です。
1日20〜30分、散歩などをして、運動とともに日光浴をするのもおススメです。

骨粗しょう症の薬物療法について

症状に応じて薬物療法を行います。

骨が壊されるのを抑える薬

ビスホスホネート薬 骨を壊す破骨細胞に働きかけ、骨密度(骨量)を増加させて骨折を予防します。
選択的エストロゲン
受容体モジュレーター(サーム)
閉経後女性を対象に、女性ホルモンと同じ作用で骨が減るのを抑えます。
抗ランクル抗体薬 骨を壊す破骨細胞に働きかけ、骨密度(骨量)を高めて骨折を抑えます。

骨が作られるのを促す薬

副甲状腺ホルモン薬 骨を作る骨芽細胞に働きかけ、骨の形成を促します。
イベニティ 骨密度を増やし、骨折を起こしにくくする。

骨に足りない栄養素を補う薬

カルシウム薬 骨を作る骨芽細胞に働きかけ、骨の形成を促します。
活性型ビタミンD3 腸からのカルシウム吸収を助けます
ビタミンK2 ビタミンKの摂取不足を補います
治る力を高める治療 再生医療
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