変形性脊椎症
整形外科診療
整形外科診療
脊椎は「椎体」と呼ばれる骨と「椎間板」というクッションの役目をする軟骨が互い違いになってできています。
高齢になると椎間板の水分が減少し、上下にある「椎体」がぶつかり、こすれて変形し、一部が尖ってトゲのようになります。
このトゲが背骨を走る神経を圧迫、刺激して痛みを引き起こします。
加齢とともに男女問わず起こり、肥満の方や、重労働に携わっている方は症状が出やすい。
初期症状は、頸部に痛みや肩こりが続きます。
起床時や動き始めに腰に痛みを感じ、入浴すると痛みが和らぎます。
腕や手のしびれ感を伴うこともあり、力が入りにくい、歩きにくい、細かい作業がしづらくなった、などの症状を訴える方もいます。
重度になると、背中や腕まで耐え難い程の強い痛みを伴うこともあります。
痛みが強いときは、消炎鎮痛剤などのお薬を使って痛みを和らげます。
また、コルセットの装着なども効果的です。
症状が重度でない場合は、医師の指導のもと、体操などで腹筋や背筋を鍛えて強くしましょう。
筋肉が弱くなることも原因のひとつですので、日頃からウォーキングなどの運動をしましょう。
また、入浴後にストレッチをすると筋肉の緊張やこわばりがとれ、さらに効果的です。
※いきなり激しい運動は禁物です。ゆっくりとご自分のペースで行ってください。