変形性股関節症
整形外科診療
整形外科診療
変形性股関節症は、股関節の軟骨の働きが悪くなり、痛みを感じたり動きが悪くなるという症状が出ます。
日常生活で実感する症状としては、足の爪切りがやりにくい、靴下が履きにくい、和式トイレ使用や正座が難しい、などです。
関節症が進行すると、その痛みが強くなり、長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなる、階段や車・バスの乗り降りに手すりが必要、夜寝ていても痛む、などさまざまな支障をきたすようになっていきます。
股関節は、ふとももの骨の上端の骨頭が、骨盤のくぼみにはまり込み、関節を形作っています。
身体の中で最も大きな関節である股関節は、体重を支える働きをしており、関節の表面は軟骨に覆われ、筋肉によって自在に動かすことができます。
この股関節の軟骨が、摩耗や加齢によってすり減ることで、股関節の変形・破壊をきたすのが変形性股関節症です。
初期の段階は、痛み止めの内服薬や生活指導などによって、対処療法を行っていきます。
症状が深刻な場合は、関節温存手術や人工関節などの手術の可能性や、再生療法などがあります。