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指曲がり症(ヘバーデン結節)にはエクオールが効果的!?
エストロゲンの減少が原因の場合も!
ヘバーデン結節って何?
指の第1関節中央の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブ(結節)ができてしまう原因不明の疾患のことを言います。報告者である
へバーデンさんの名前からへバーデン結節と呼ばれています。示指から小指にかけて第1関節が赤く腫れたり、曲がったりし、
痛みを伴う場合もあります。
母指(親指)にも症状が現れることもあり、ひどくなると第1関節の動きも悪くなり、痛みがあるため、かばんや重たいもの
などを持つことにも影響がでます。
これまでは「歳のせい」「使いすぎ」「治らない」と言われがちでしたが、最新の研究でエストロゲン(卵胞ホルモン)と深い関係があることが分かってきました。エストロゲンは腱や滑膜(関節を包む膜)の腫れを取る抗浮腫作用があります。 (生理前に体がむくむのは、エストロゲンの影響もあると思われます。) そのため、閉経して急にエストロゲンが減り、関節などに炎症が起こります。
治療方法はないの?
軽度の痛みであれば、テーピングやエクエル内服で経過みるのもいいでしょう。
急性炎症、強い痛みを止めるには、DIP関節(第1関節)を固定するのが望ましいです。
固定すれば、痛みはありません。
よって、骨変形の進行を止める事ができます。
約3~4週間固定すると、急性炎症、強い痛みは軽減すると思われます。
ヘバーデン結節に合併するガングリオンも同様です。
固定すると、炎症が落ち着くので、ガングリオンは小さくなり消失します。
テーピングでは、しっかりした固定ができませんので、強い痛みには治療が困難と思われます。
当院では、日常の生活に邪魔にならないような装具を作り固定します。
入浴の際は、はずすことが簡単にできます。
痛み、炎症が強くお悩みの方は、お気楽に御相談下さい。
エストロゲンの減少が原因にも?
へバーデン結節は長い間、原因不明とされており、根治できる治療方法は現在も見つかっていません。
40代以降の女性に多く見られる症状で、指先を使う仕事をされている人がなりやすいと言われており、多くの患者さんを悩ませています。
しかし、近年になって原因の一つとしてエストロゲンが減少することで、指の関節を包む膜(滑膜)がダメージを受けやすくなっているのではないかとの研究結果が出てきました。40代以降の女性の多く発生することから、更年期の女性でエストロゲンが急激に減少することで発生するのではないかともいわれています。
- ●エストロゲンって?
- エストロン,エストラジオール,エストリオールなどの卵胞ホルモンを総称して「エストロゲン」と呼ばれています。「女性を創るホルモン」とも呼ばれていて、子宮などの生殖器の成長や2次性徴に関係しています。
大豆由来の「エクオール」を併せて使用すると効果的?
エクオールとは、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインが腸内細菌によって代謝されて生み出される成分で、大
豆イソフラボンのままよりも強い働きをすることから、エクオールこそが女性を支えるパワーの源であることがわ
かりました。
この、エクオールは女性ホルモンとも呼ばれるエストロゲン(卵胞ホルモン)と構造が非常に似ているため、減少
したエストロゲンの代わりに、エクオールが効果的なのです。さらに、閉経後に現れる「骨粗しょう症」や「生活
習慣病」等にも効果があると言われています。
エクオールを作れるのは2人に1人!
エクオールが腸内細菌の代謝によって生み出される成分であることは分かったのですが、すべての人がエクオール が作れるわけではありません。日本人の場合は 2 人に 1 人しかエクオールを体内で作ることが出来ないのです。こ れは、エクオールを作るのに特別な腸内細菌が必要で、だれでも持っているわけでは無いのです。
エクオールを腸内で作れる人は、豆腐や味噌、納豆など大豆由来の食品を摂取することにより、エクオールを作ることが可能です。しかし、エクオールを自ら作ることが出来ない人は別の方法で摂取するしかありません。それはサプリメントから摂取する方法です。これまで、大豆イソフラボンのサプリメントしかなかったのですが、近年になってエクオールを含んだサプリメントが登場
しています。
大塚製薬が販売している「エクエル」は、乳酸菌で大豆イソフラボンを発酵させ、エクオールを作りだしたサプリメントです。
一日10mgのエクオールを摂取することが望ましいと考えられています。
10mg摂取できるのは、大塚製薬のエクエルです。